2012年3月26日月曜日

羽毛布団の選び方。品質表示票の行間を読む


羽毛布団の選び方 5ポイント

羽毛布団の選び方を「品質表示票」の行間を補いながら品質差(選び方)を説明致します。

 羽毛布団を買う際に、価格・品質など、どのような羽毛布団を選べば良いのか迷われることでしょう。そして、誰しも上質の羽毛布団を「お買い得価格」にて購入できればと思うのも当然のことと思います。 そこで価格差(品質差)が生まれる背景と満足できる羽毛布団の選び方を、 自店舗の取扱商品に対してひいき目で見ることなく、努めてニュートラルな視点でご説明致します。

 羽毛布団の選び方は、羽毛布団の品質表示票の行間に選び方のチェックポイントがあります。 行間にこそ価格差が生まれる要因があります。 それでは、店主が色々なメーカーの羽毛布団の内部を見た経験と業界の裏事情などを織り交ぜて、 羽毛布団の選び方について品質表示票の行間を補いながらご説明致します。品質表示票の側生地素材、詰め物にはランクがあります。

 羽毛布団の選び方には、5つのチェックポイントがあります。

羽毛の品質での選び方・・・鳥の種類、産地、鳥の飼育期間・方法、洗浄方法など
○側生地の素材での選び方・・・綿、合繊、シルク、また各素材のランク
○内部構造での選び方・・・1層構造、2層構造、3層構造などマス目の数・形状
○メーカーでの選び方・・・中身の羽毛の品質を知っているのは羽毛を入れたメーカーです。
○価格での選び方?・・・メーカーが決めた価格なのに製造会社名が表示されていますか?

 5ポイントの選び方なかでも、価格差(選び方)は基本的には「羽毛の品質」「側生地の素材」「内部構造」の違いにより決まります。 当サイトでは、まずは主要な3ポイントについて「品質表示票」の行間を補足しながら羽毛布団の選び方をご案内致します。 付の文字 にカーソルを乗せると小ウィンドウに説明文が表示されます。(ブラウザの設定によっては非表示)または、クリックすれば説明文にジャンプします。

 当店の選び方は、五感で選ぶ羽毛布団の選び方と申し上げたいのですが・・・? 一般の消費者の方に寝具専門店の選び方、特に経験から得られる手の感触は言葉では説明できません。この感触の違いが素材のランクの違いなのです。 例えば、同じように見える「みかん」の味は、私たち消費者には食べてみないと解りませんが、みかん農園の方は、みかんを見て触れるだけで糖度計は必要ないと言われています。 感触の違いによる選び方の点では似ています。 この品質表示票に記載されていないランクの違いを、できるだけ解りやすく「羽毛布団の選び方」としてご案内致します。

 以下の説明は、当店がご提案する「選び方」です。 完全に 「公正無私」とまでは言い切れませんが、 自店舗の取扱商品をひいき目で見ることなく、努めてニュートラルな視点で「羽毛布団の選び方」についてご案内致します。


羽毛布団の選び方Part1.品質を決める第1Pointは、中味のダウンの品質です。

羽毛(ダウン)の品質での選び方
1.羽毛布団に使われている羽毛(ダウン)には、 グースとダックの2種類の鳥のダウンがあり、ダウンボールが大きいグースがお勧め。 ダウンボールが大きければ、少量で保温力のある軽い布団に仕上がります。 品質は、ダックダウングースダウンマザーグーススノーグース(エッググース)の順番です。 各々のダウンにも品質差がございます。
 ダウンには、鳥の色の違いによりホワイト、シルバーなどの違いがあります。暖かさには差はありません。マザーグースとは、飼育期間が長い親鳥(成鳥)から採取されたダウンのことであり、丈夫で一つ一つのダウンが大きく、枝羽も伸びて少量で保温力があります。
 ダウンの選び方において、グースかダックかは重要な選択です。

2.北極地方/シベリア/ポーランド/ハンガリー/ドイツ/カナダ(順不同)の産地の羽毛がお勧め。
これらの地方の冬は極寒であり、鳥自身が生き抜くためには、格段に保温力のある羽毛が必要なためであり評価が高い理由です。

3.飼育方法と飼育期間によりダウンの品質に差がでます。産卵用の親鳥(マザー)のダウンがお勧め。

4.ダウンの採取方法は、ダウンの核が傷つかない手摘みダウンが丈夫で長持ち。
長期間放し飼いで自然の餌で育った「成鳥」から、ダウンボールが傷つかない手摘み(ハンドピック)で採れたダウンは丈夫で長持ちします。

5. かさ高の高いダウンは、弾力・保温性に優れています。 かさ高値は、ダウンの品質(暖かさ)を表す尺度の1つです。(2012年より体積表示:ダウンパワーcm3/gになる予定)

6.羽毛の量は、羽毛の品質により適量がございます。

 かさ高180mmのダウンならシングルサイズの場合の充填量は、1.0kgでも十分暖かであるとの説明文を見かけたことがありますが、 当店では、保温力・耐久性の点からシングルなら1.2〜1.3kgの羽毛布団をお勧めします。 少なくとも西川ブランド(西川産業(株)の羽毛布団には、かさ高表示は少ない)においては、かさ高180mm〜190mmの羽毛を入れたシングルサイズの羽毛布団の多くが、 1.2〜1.3kgのダウンを充填していることからも間違いないと思います。
 少ない羽毛で十分な保温力と耐久性を確保出来るのであれば、 有名メーカーも羽毛量を少なくした羽毛布団を競って作るはずですが、現状は先にご説明したように定番品には適量を入れています。
最近、シングルサイズで羽毛量1.1kgのタイプを多く見かけるようになりました。羽毛の品質での選び方において、羽毛の量も選び方の重要なポイントです。

7.品質管理の良いメーカーの羽毛は、国内で選別・洗浄、殺菌等の高水準の処理をしています。 この処理で、最終的に羽毛の品質が決まります。

8.羽毛布団の中味は、 羽毛(ダウン)と羽根(フェザー)です。 品質表示票の「ダウン:フェザー/93:7」との記載は、ダウンが93%でフェザーが7%であること示しています。 このダウン率が高いものがよい羽毛布団といえます。 ダウン率は、93%以上がお勧めです。 (羽毛布団と羽根布団は別物)

 西川ブランドの製品にはあまり見かけませんが、ダウンの品質に応じて日本羽毛製品協同組合(日羽協)が定める 4種類のラベルを添付した製品もあります。

 店主のひと言:このように羽毛の品質ランクを決めるポイントがございます。例えば「ポーランド産マザーグース95%を充填」と表示されている羽毛布団が、 本当に表示通りの品質であるかどうかを知っているのは、羽毛を入れたメーカーなのです。当店が信頼出来るメーカーは、残念ながら極僅かしかございません。


羽毛布団の選び方Part2.品質を決める第2Pointは、側生地の素材と品質

側生地の品質での選び方
1.寝心地は、布団の側生地も関係しています。


木は私たちのために何を行うことができます

 側生地には、長綿、シルク、合繊、超長綿等があります。生地の特徴を簡単に説明致します。

長綿は、短い繊維で作った糸を布に織っているため、丈夫ですが硬いゴアゴア感のある生地です。最近この生地の羽毛布団は少なくなっています。

シルクは、綿と比べる光沢があり柔らかで心地よい肌触りですが耐久性の点でやや劣ります。

合繊は、ポリエステルと綿などを合わせて織り込んだ布で、柔らかく肌ざわりも良いのですが、吸湿・発散性が劣るため羽毛布団に仕上げると蒸れが気になることもあります。 最近注目されてる繊維にシルクのような光沢と100単糸超長綿の柔らかさを持ったテンセル(別名:リヨセル)などの合繊は近年増えつつあり、 特に「テンセル」は、柔らかく吸湿・発散・耐久性に優れ魅力的な素材です。

主流は超長綿です。 この超長綿にもランクがあります。生地に織る糸の種類(単糸、交撚糸、双糸)と品質の違いにより差がでます。糸の番手60〜100番単糸の違いとか、交撚糸、更に格上の200双糸・240双糸などが有ります。 超長綿の場合は、60番糸の超長綿でも支障は無いと思いますが、やはり上質の超長綿は、 柔らかく体にフィットして、保温性にも優れ素晴らしい寝心地です。100単糸の超長綿になるとシルクとまでは言えませんがとても柔らかです。

羽毛布団の側生地の織り方は、「サテン」「ツイル」「平織り」などがございます。 多いのはサテンが多いと思います。耐久性を重視する場合にはツイル織りの生地を使う場合もございます。「5040(50番手40番手)ツイル」の生地をみましたが、最近は100番手を使用したものも見かけます。 さらに耐久性がある平織りは、生地の硬さの点から国内産の製品には見かけません。

他に、透湿機能・蓄熱機能を持った生地もあります。


羽毛布団の選び方Part3.品質を決める第3Pointは、内部のキルト構造

内部構造の違いによる選び方
1.保温力は、布団の内部構造も関係しています。

 羽毛布団の一般的な構造には、下のイメージ図の様に左からヨーロピアンキルト、立体キルト、2層(3層)キルトがございます。 この3タイプの中でもポピュラーなのは、立体キルト、2層(3層)キルトです。 ヨーロピアンキルトは格子状に仕切った部分が、表生地と裏生地が直に縫い合わされているため、 この部分に羽毛が無く熱が逃げるため肌布団とか夏用ダウンケットに用いられています。 立体キルト、2層(3層)キルトは冬用の羽毛布団のキルト構造に用いられています。 寝心地は、羽毛の品質に関係しますが、羽毛布団の内部構造によっても違いがでます。

 保温性と軽さを求めるなら、上質の羽毛、例えばダウンパワーの高いマザーグースなどの羽毛を詰めた 「立体キルト」一層構造の羽毛布団が優しくフィットしてお勧めです。 西川ブランドでは、インペリアルシリーズ、かさ高190mmのロイヤルマジェスティー・シリーズの羽毛布団、 または、ゴアラミネート加工の側生地は軽量でありダウンパワーあるマザーグース羽毛と組み合わせた羽毛布団は特に軽くておすすめ品です。

 より保温性を重視するなら、2層・3層構造がお勧めです。マス目の数が多くなり作業工程が増えるため少々お値段が高くなります。 2層・3層構造のなかでも保温性・フィット性・耐久性を重視したときには、(株)京都西川の独自3層キルト羽毛布団で「ダブルフェイス」が当店のお勧めです。

2.耐久性は、布団の内部構造も関係しています。
 羽毛布団の耐久性に関係するものに格子状のマス目の仕切方法があります。 羽毛布団はマス目毎に羽毛を吹き込むために、隣のマス目との仕切には穴が空いています。 この穴の形状によっては、長年使用するとこの穴から羽毛が隣のマス目に移動して、 羽毛が少なくなったマスが出来るものがあります。 この羽毛の片寄りを防ぐため、羽毛布団内部のキルト方法には、 この穴を完全に閉じている完全密閉タイプのものから、 ほぼ密閉(普及品)されているタイプのものがございます。 極端に安い羽毛布団のキルト方法には、羽毛が移動しやすいものがございます。


羽毛布団の選び方Part4.確かな羽毛布団を選ぶにはメーカー名の確認と店を選ぶ。

信頼できるメーカーにこだわっての選び方
 羽毛布団の品質は、見えない中味の羽毛で決まります。たとえ見えたとしても、品質を見極めることはできないでしょう。 失敗しないためには、品質表示を信頼できる有名メーカーの品をお勧めします。
 しかし、有名メーカーの製品にもランクがあります。寝心地より製造コストを優先させた安価な製品が、 あたかも「お買い得品」かのような宣伝もあります。 やはり、フィルターとして機能する店を選ぶことも大切です。真にフィルターとして機能する店ならメーカー名に必ずしもこだわらなくても問題は無いと思います。そのような店は、仕入れの際に羽毛布団のメーカーにこだわりを持っていることでしょう。
 安心出来る羽毛布団メーカーとしては、西川ブランド以外にも 製品やサービスに関する国際規格であるISO9001:2008を認証取得した山甚物産(株)の羽毛布団もお勧めです。
 メーカーにこだわる理由とは
 下の表は羽毛が農場で採取され羽毛布団になり、販売店からお客様に届くまでの過程です。

 羽毛が生産者からメーカーに届くまでに羽毛の品質検査は当然されています。 しかし、先に書いたように、契約した品質を満たさない羽毛が羽毛布団メーカーに届くことがあり、 羽毛の出荷元の検査だけに頼るのではなく、メーカーの厳しい検査基準が必要と考えます。 羽毛布団に仕上がる前の段階で、最後に羽毛を直に見ることができるのはメーカーなのです。
製品の羽毛布団に、どのような品質の羽毛を入れたかを知っているのはメーカーなのです。
販売店は仕上がった羽毛布団の生地越しに、羽毛の感触を確かめることは出来ますが、あくまで推測の域です。
 日本羽毛製品協同組合のラベルを付ける場合でも、品質表示の数値が基準値に対して余裕を持ったものか? あるいはギリギリセーフなのか?おおよそセーフなのか???「偽装」の話を耳にします。 メーカーの社内検査基準の厳しさが問題となります。やはりメーカー名にこだわる必要性がここにあります。 メーカーにこだわる必要性は、羽毛布団のリフォーム作業の経験から感じられました。 ISO9001認証取得メーカーの規格は業界の規格より厳しいといえます。


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 当店の羽毛布団の選び方は、 極寒の産地のグース羽毛・かさ高は170mm以上(最低160mmなら2層)・ 純日本製(国内洗浄) ・ダウン率90%以上、充填量はシングルの場合1.2kg〜1.3kg・ 側生地は超長綿/テンセル・信頼できるメーカー製であることです。 (柄は無地で可)
当店では、上記の条件を満たす製品の中から、 経験上得た五感での感触「五感で選ぶ羽毛布団」と申し上げたいのですが、訂正します。 ボリューム感等は視覚、生地の硬さを聴覚、羽毛のパワーを手の触れてみる触覚、羽毛布団の臭を嗅ぐ 臭覚は使いますが、味覚は使いません・・・(^_^;。取引実績、原毛価格の動向などを判断材料にして選んでいます。



羽毛布団の選び方Part5 大切な明日のための価格?

信頼度、品質を優先しての選び方
 羽毛布団の価格について、羽毛、綿花の価格により変動しますが、おおよその相場と言うものはあります。 しかしメーカー毎に許容範囲(品質表示との誤差)に対する認識、あるいは各製品毎の仕様の違いがあり絶対的基準となものはありません。 同じメーカーの同じ品番のものであれば比較しやすく相対的に高いか安いかは判断がつきます。 しかし、値引率が大きいから必ずしもお買い得ではありません。
 有名メーカーの羽毛布団では、たとえば90%OFFのような極端な値引きは稀だと思います。 算出根拠のあるメーカー希望小売価格から値引きされた場合はお買い得価格と言えます。しかし、 算出根拠に疑問を感じるメーカー希望小売価格からの値引きは、見せかけの値引きであり、 お買い得とは言えないのではないでしょうか。
 ネット状では、メーカー名の記載が無く極端な値引きをして、品質表示にも疑問を感じる羽毛布団を見かけたことがあります。 品質に自信があるのであれば、メーカー名を明記できるはずです。 またメーカー希望小売価格を記載しているのであれば、当然メーカー名を明記するべきだと考えます。
 元々、値引き後の価格で販売するために製造され、 当初から値引きを見込んだ数字をメーカー希望小売価格にしたと思えるのは、私の性格がひねくれているからでしょうか?。
そのような羽毛布団は、お買い得品と言うよりは、お値段程度かそれ以下の羽毛布団と思います。 羽毛布団を選ぶ際には、値引率に惑わされないようにして下さい。 やはり信頼出来るメーカーの羽毛布団で有ることが重要であり、かつまた安心出来ます。
ただし有名メーカーの価格は、品質に応じた価格設定になっています。有名メーカー品なら値引き率も参考にできます。


羽毛布団の価格は、まず羽毛の品質と内部構造そして側生地の素材により基本的に決まります。

1.羽毛の品質とは、グースかダック、 飼育期間(マザーグースはお勧め)、産地、かさ高(ダウンパワー)、ダウンとフェザーの比率、羽毛の量などです。 他には羽毛の色(ホワイトかシルバー)がありますが、色の違いによる保温力の差はありません。

2.内部構造の1層、2層、3層の違いは、保温力と重さの違いだけでなく価格にも違いが出ます。 層の違いはマス目の数の違いと言い換えることができます。 なぜならマス目が多いと言うことは、側生地を仕切る作業工程も多くなり、 羽毛を各マス目に吹き込む作業工程も多くなります。 (個々の商品毎にマス目の数をお答えすることは出来ません。悪しからずご了承願います。)

3.側生地素材は、柔らかくて光沢がある素材はやはり高く、逆に硬い素材は安いです。 他にはソフト加工あるいは透湿性を持たせたラミネート加工など、付加価値がつくと高くなります。

4.上記以外には、製造工程の違いなどがあります。熟練した職人さんにしか出来ない製造方法があります。 このような羽毛布団は羽毛と側生地素材が同じでも、製造工程が異なるため価格差が出来ます。

 羽毛布団の価格が高いか安いかの判断は、有名メーカーの羽毛布団の中で、 羽毛の鳥の種類ダックかグースか、かさ高値を決めて、内部構造を1層、2層、3層いずれかに決めてから、 その条件に合う羽毛布団の中から、ご予算に合った羽毛布団を選ばれる方が安心出来ると思います。  睡眠は活力ある明日を得るために、リフレッシュすることと考えていただき、少しの予算オーバーでも良いものをおすすめします。

 当店が羽毛布団を仕入れる際もやはりメーカー名を確認して、 そして羽毛の品質、内部構造、側生地の素材、付加価値の条件を確認して、それから価格交渉に入ります。 信頼出来るメーカーであることが必要条件です。この条件を満たさない場合は、価格が高いとか安いとかの判断は出来ません。 検討する以前の問題と考えています。やはり信頼出来るメーカーの羽毛布団であることが重要です。 メーカー名にこだわり(品質を落とさず)、リーズナブル(お手頃価格)での販売は、薄利はもちろんですが仕入れ価格が一番の問題です。 仕入れ価格が下がるには様々な条件がございます。メーカーの決算、発注数量、納入時期・・・・。仕入れが一番苦労しています。 当店も、90%OFFはございませんが、大きく値引きをしているのではとのご質問を頂きますが、信頼できるメーカーの製品の値引きでございます。 様々な条件が複合して実現した価格とご理解ください。




羽毛布団の選び方 サイズ・目的に合うものを検討比較

 価格の違いは、製品の寿命、耐久性ではなく、品質、寝心地の違いとして現れます。しかし、誰しも安く買いたいのが本心です。 そこで賢い羽毛布団の選び方は、品質表示が信頼できる羽毛布団メーカーの製品の中から、 上記の羽毛布団の選び方をご参考頂き、サイズ構造素材の品質価格 を吟味して目的にあった羽毛布団をお選び下さい。
 羽毛布団のサイズには、シングル、セミダブル、ダブル、ダブルより20cm広いクィーン、ダブルより40cm広いキング(40cmと考えると広いようですが、 お二人でおやすみの場合、片方に20cm広くなったと考えるとキングも良いのでは)、長身の方には230cmのロングサイズもございます。
 羽毛布団の特徴である「軽さ」を優先するなら、1層構造であり、できれば「かさ高180mm」クラスの羽毛を入れた羽毛布団がお勧めです。 注意点としては、羽毛の量が少ないもの、逆に多いものもお勧めできません。 西川ブランドの定番の羽毛布団では、かさ高180mmの場合シングルで1.2〜1.3kg、ダブルでは1.6〜1.7kgが主流です。 最近、温暖化の影響もあり軽い羽毛布団をとのご要望からか 上質羽毛をシングルで1.1kg、ダブルで1.5kgの製品もあります。

 「暖かさ」を優先するなら2層、3層構造の羽毛布団をお勧め致します。 1層構造の羽毛布団と比べると、体感重量は健常者には気にならない程度ですが極僅か重くなります。 ご病人・御高齢者など寝ている時間の長い方には、1層の「上質で軽い」羽毛布団をお勧め致します。上質の羽毛を使用している場合は、1層と2層の暖かさの違いはあまりございません。 1層の倍で2層だからとご質問を頂くこともございますが、同レベルの羽毛で「同量」であるなら大きな差はございません。


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具体的な羽毛布団の選び方とは

 当店の羽毛布団の選び方としてご案内致しましたが、もう一度ご案内致します。
1.信頼出来るメーカー名の付いた羽毛布団。(西川ブランド/山甚物産などです。)
2.羽毛の鳥の種類を決める。(グースかダック。出来ればグース。お勧めはマザーグース)
3.羽毛のかさ高値は160mm以上。(160mmなら2層構造。お勧めは180mm以上)
4.ダウン率は90%以上は必要。(お勧めは93%です。95%あればベストです。)
5.羽毛の量はシングル1.2〜1.3kg、ダブル1.6〜1.7kgのゾーンがお勧めです。
4.内部構造は、保温力を優先するなら2層3層、軽さを優先するなら1層。(マス目の数が多いほどフィットして暖か。上質の羽毛なら1層でも暖かです。)
5.側生地は超長綿(60サテンでも問題はないと思いますが、大きい番手ほど柔らかです。)
※上記の場合でも羽毛の量が少ないタイプもあります。この点はご注意下さい。

●羽毛の産地は、ポーランド、ハンガリー、ドイツ、北極圏、カナダ、ロシアなどがお勧めです。 特にポーランド産ではマズリー(マズルカ)地方などは良質の羽毛の産地として有名です。
●羽毛の色は、ホワイトでもシルバーでもどちらでも保温力は変わりません。ただ、生成りもしくはホワイトの生地の場合は、シルバー(茶)の色が透けて見えます。カバーを掛けると隠れると思います。
●有名メーカー品のなかでも、創立000周年記念品など冠がつけられている製品は特に安心出来ます。
●西川リビング(株)の場合安心出来るブランド又はシリーズがあります。次の文字・名詞が付いているものは安心出来ます。 ロイヤルマジェスティー/インペリアルダウン/近江仕立て
●(株)京都西川の羽毛布団では、ダブルフェイスの場合は、すべて合格点(当店の基準)以上です。
●西川産業(株)の場合は、ダウン率95%のマザーグースであれば安心出来ます。 (西川産業(株)の羽毛布団はかさ高表示を基本的にしていないようです。)
※上記の選び方が全てのお客様にご満足頂けるとは限りませんが、ハードルは高い設定になっていると考えています。 特に、ロイヤルマジェスティー/インペリアルダウン/近江仕立て/ダブルフェイス/創立000周年記念などの言葉ついた羽毛布団はハイクラスの製品です。 キーワードでの選び方も安心で簡単かもしれません。
※選び方のポイントをご案内いたしましたが、バランスの良い選び方をしてください。例えば、かさ高値が大きくても羽毛量が少ない。素晴らしい品質の羽毛布団だがメーカー名の表示がない。 上質羽毛なのに側生地の品質が不明・・・・など。様々なケースがございます。



羽毛布団はカバーを掛けてお使い下さい。・・・羽毛布団を洗うと???

 羽毛布団は、出来るだけ洗わない方が長持ちします。寝具専門のクリーニングでも羽毛の劣化は避けられません。 これまで羽毛布団のリフォーム作業にて多くの羽毛布団を解体して、中味の羽毛を見てきましたが、 ご自分で洗われたり近所のクリーニング屋さんで洗った羽毛布団は、 羽毛が玉になり羽毛の枝羽がふんわりとした状態に戻っていないものを多く見かけました。 どうしてもクリーニングが必要なときは、技術が確かな専門のクリーニング店に依頼されることをお勧めします。

店主のつぶやき

 心地よく眠り、「すっきりとした目覚」ができたなら、きっと素晴らしい1日になることでしょう。 健康的な暮らしは、快眠から得られます。そのための寝具は大切な生活用品です。
 寝具を選ぶ際に、価格は重要ですが、良く似た製品でも、製品の開発の背景を見ると、 品質(寝心地)を優先した製品と、コスト(価格)を優先した製品があります。 この違いは、耐久性の違いよりも、寝心地・使用感の著しい違として現れます。 「すっきりとした目覚」を得るために、どうか慎重に寝具を選んで頂ければと願います。
これまでの羽毛布団の選び方がお役に立てたなら幸いでございます。不明な点などございましたらメールにてお問い合わせ下さい。


羽毛布団の選び方18箇条

羽毛布団と思って羽根布団を選んでいませんか?
ダウンの選び方
○ダウン率(ダウンとフェザーの割合)お勧めは少なくとも90%以上!
○羽毛布団の羽毛の種類(グース・ダック)ありますが、グースがお勧め!
○羽毛の産地(寒い地方)・飼育期間(マザーグース等)・採取方法(手摘み)・採取時期(有名メーカーの極上羽毛)。
○羽毛のかさ高値とは、羽毛のパワーを示す値です。160mm以上がお勧め。
○羽毛布団の羽毛の充填量(増量云々は論外・上質だから少量でも暖かと言える羽毛は限定品のみです。ダウン量は選び方での注意点)
側生地素材の選び方
○羽毛布団の側生地素材と品質、当店のお勧めは超長綿。
内部構造の選び方
○羽毛布団の内部構造、軽いのは1層です。暖かいのは2・3層
○羽毛布団の内部構造、寝返りをよくうつ方は完全密閉キルトがお勧め!サイズアップもお勧め!
目的別の選び方
○目的にあったものを選ばれることをお勧め致します。
サイズの選び方
○羽毛布団のサイズにはシングル/ダブル以外にロングロングサイズ230cm・クィーン・キング
メーカーの選び方
○信頼出来るメーカーなのか、メーカー名の確認をお勧めします。
○羽毛布団の価格、そのメーカー希望価格は適正か?信頼出来るメーカーですか?
○羽毛の品質を示すラベルは、当店では参考程度!通常、裏にメーカー名の記載があるはず。
○誰しも安く買いたいものです。しかし毎日使うものです。価格だけで選ばれるのは?
○販売用の「見せる画像」に注意して下さい。
○柄は羽毛布団を選ぶ際の判断材料の最後に。
○フィルターとして機能する店か?(店の選び方は、展示あるいは掲載商品の内容・レベルを見ればおおよそ判ります。)
 羽毛布団の選び方の基本的な項目です。色々な角度からの選び方がございます。わかりにくい説明でございましたがお役に立てたなら幸いです。

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羽毛布団の選び方−Check_Pointと資料


羽毛布団と羽根布団の違い(選び方の基礎知識)

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ダウン率(ダウンとフェザーの割合、ダウン品質での選び方)

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羽毛布団の購入目的(目的別選び方)

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サイズにはロングロング・クィーン・キング等(サイズでの選び方)

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羽毛布団の羽毛の種類

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羽毛のかさ高値とは(ダウン品質の選び方)

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羽毛布団の羽毛の充填量(選び方での注意点)
中味の羽毛(ダウン)の量は、ダウンの品質により違いがあります。
かさ高180mmのグースダウンの場合ですと

シングル(SL)1.2kg〜1.3kg
ダブル(DL)1.6kg〜1.7kg
クィーン(QL)1.7kg〜1.9kg

特別に上質のダウン(アイダーダック・北極グース等)の場合は、少ない場合がありますが、
西川ブランドの羽毛布団において、ポーランド産マザーグースかさ高180mmなら上記の範囲が一般的です。
最近、「上質ダウンは少量で暖かい」を理由にして、ダウンの量を少なくした
羽毛布団を見かけます。比較的暖かいマンションの中住戸の方にはお勧めできますが
ただ製造原価削減?の場合もあるかも?。
ダウンの質と量も選び方のチェックポイントのひとつに加える必要があります。

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羽毛布団の内部構造(内部構造での選び方)

●中央のキルトは、表生地と裏生地の間に仕切布(まち・赤い線の部分)を付けて立体的な構造になっています。 ヨーロッパキルトにおけるマス目の境界部分の保温性を改善しています。ヨーロッパキルトより保温性に優れています。

●右側のキルト構造は、上層と下層で凹凸位置をずらした二層構造です。 二層構造にすると布団の厚みが平均するため保温力が増します。 2層構造にも横方向のみマス目をずらしたものもがあります。

●3層構造は、(株)京都西川の「ダブルフェイス」構造をご紹介致します。
2枚の肌布団を縫い合わせ、間にできた空気層により保温力をアップして暖かです。

1.内部の6ヶ所では、上層と下層の肌布団は、4.5cmの間隔をあけ紐(ひも)により縫い付けられています。
2.下層の肌布団は、上層と4.5cm離れている分より自由に身体にフィットしやすく熱を逃がしません。
3.凹凸位置をずらした上層の肌布団が熱を蓄えて保温する仕組みです。
4.更に間の空気層が保温性と、かさ高性をより高めている点です。

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羽毛布団の凹凸感

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羽毛布団の内部キルト構造

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羽毛布団の宣伝文

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羽毛布団の価格

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綿糸の番手とは、

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超長綿とは

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有名羽毛布団メーカーの一部

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ゴアラミネート加工

蓄熱効果のある繊維を側生地に使用した羽毛布団もあります。

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マザーグースとは
 エッググースとは・・・・・上質のマザーグース

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羽毛布団の臭い

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有名ブランドの羽毛布団も優・良・可のランク

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純日本製の羽毛布団

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アイダーダウンとは

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羽毛布団に添付されたラベル

日本羽毛寝具製造業協同組合の品質基準として

    プレミアムゴールドラベル・・・かさ高180mm(440cm3/g)以上
    ロイヤルゴールドラベル・・・・かさ高165mm(400cm3/g)以上
    エクセルゴールドラベル・・・・かさ高145mm(350cm3/g)以上
    ニューゴールドラベル・・・・・・かさ高120mm(300cm3/g)以上
    ()内の数値はダウンパワーで羽毛1g当たりの体積を表示

組合員の羽毛布団メーカーは、日本羽毛寝具製造業協同組合
よりラベルを購入して羽毛布団に添付しています。
有名メーカーは、羽毛布団にラベルを添付していない場合が多いです。
当店では、一応目安にしますが裏面の製造会社名を重要視しています。
かさ高値180mmは、許容範囲(誤差)に厳格なメーカーにおいては430cm3/g以上としています。

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羽毛布団の品質を表す業界用語

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ISO9001:2008規格
選び方としてメーカー名を追加して検索する際に、西川だけでなく山甚物産をキーワードのひとつに加えるのも選び方のひとつです。

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テンセルとは



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2011年12月7日 ... 液晶テレビ、プラズマテレビ、録画機能付きテレビ・・・家電量販店に行くとズラリ並んだ テレビの多さに、何を買ったら良いやら迷ってしまうのではないでしょうか? ... 光沢 パネルのHDD内蔵録画テレビをお探しのあなたには、このテレビがベスト ... read more

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  2. 野口と申します。「羽毛布団の選び方」のサイト運営者でございます。
    貴サイトに掲載をされている文章は、2012年当時の当店のサイトをそのまま掲載されています。当店作成の文章部分を削除してください。

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