羽毛布団を買う際に、価格・品質など、どのような羽毛布団を選べば良いのか迷われることでしょう。そして、誰しも上質の羽毛布団を「お買い得価格」にて購入できればと思うのも当然のことと思います。 そこで価格差(品質差)が生まれる背景と満足できる羽毛布団の選び方を、 自店舗の取扱商品に対してひいき目で見ることなく、努めてニュートラルな視点でご説明致します。
羽毛布団の選び方は、羽毛布団の品質表示票の行間に選び方のチェックポイントがあります。 行間にこそ価格差が生まれる要因があります。 それでは、店主が色々なメーカーの羽毛布団の内部を見た経験と業界の裏事情などを織り交ぜて、 羽毛布団の選び方について品質表示票の行間を補いながらご説明致します。品質表示票の側生地素材、詰め物にはランクがあります。
羽毛布団の選び方には、5つのチェックポイントがあります。
○羽毛の品質での選び方・・・鳥の種類、産地、鳥の飼育期間・方法、洗浄方法など
○側生地の素材での選び方・・・綿、合繊、シルク、また各素材のランク
○内部構造での選び方・・・1層構造、2層構造、3層構造などマス目の数・形状
○メーカーでの選び方・・・中身の羽毛の品質を知っているのは羽毛を入れたメーカーです。
○価格での選び方?・・・メーカーが決めた価格なのに製造会社名が表示されていますか?
5ポイントの選び方なかでも、価格差(選び方)は基本的には「羽毛の品質」「側生地の素材」「内部構造」の違いにより決まります。 当サイトでは、まずは主要な3ポイントについて「品質表示票」の行間を補足しながら羽毛布団の選び方をご案内致します。 ♪付の文字 にカーソルを乗せると小ウィンドウに説明文が表示されます。(ブラウザの設定によっては非表示)または、クリックすれば説明文にジャンプします。
当店の選び方は、五感で選ぶ羽毛布団の選び方と申し上げたいのですが・・・? 一般の消費者の方に寝具専門店の選び方、特に経験から得られる手の感触は言葉では説明できません。この感触の違いが素材のランクの違いなのです。 例えば、同じように見える「みかん」の味は、私たち消費者には食べてみないと解りませんが、みかん農園の方は、みかんを見て触れるだけで糖度計は必要ないと言われています。 感触の違いによる選び方の点では似ています。 この品質表示票に記載されていないランクの違いを、できるだけ解りやすく「羽毛布団の選び方」としてご案内致します。
以下の説明は、当店がご提案する「選び方」です。 完全に♪ 「公正無私」とまでは言い切れませんが、 自店舗の取扱商品をひいき目で見ることなく、努めてニュートラルな視点で「羽毛布団の選び方」についてご案内致します。
羽毛(ダウン)の品質での選び方
1.羽毛布団に使われている羽毛(ダウン)には、 ♪グースとダックの2種類の鳥のダウンがあり、♪ダウンボールが大きいグースがお勧め。 ダウンボールが大きければ、少量で保温力のある軽い布団に仕上がります。 品質は、ダックダウン>グースダウン>マザーグース>スノーグース(エッググース)の順番です。 各々のダウンにも品質差がございます。
ダウンには、鳥の色の違いによりホワイト、シルバーなどの違いがあります。暖かさには差はありません。マザーグースとは、飼育期間が長い親鳥(成鳥)から採取されたダウンのことであり、丈夫で一つ一つのダウンが大きく、枝羽も伸びて少量で保温力があります。
ダウンの選び方において、グースかダックかは重要な選択です。
2.北極地方/シベリア/ポーランド/ハンガリー/ドイツ/カナダ(順不同)の産地の羽毛がお勧め。
これらの地方の冬は極寒であり、鳥自身が生き抜くためには、格段に保温力のある羽毛が必要なためであり評価が高い理由です。
3.飼育方法と飼育期間によりダウンの品質に差がでます。産卵用の親鳥(マザー)のダウンがお勧め。
4.ダウンの採取方法は、ダウンの核が傷つかない手摘みダウンが丈夫で長持ち。
長期間放し飼いで自然の餌で育った「成鳥」から、ダウンボールが傷つかない手摘み(ハンドピック)で採れたダウンは丈夫で長持ちします。
5. ♪かさ高の高いダウンは、弾力・保温性に優れています。 かさ高値は、ダウンの品質(暖かさ)を表す尺度の1つです。(2012年より体積表示:ダウンパワーcm3/gになる予定)
6.羽毛の量は、羽毛の品質により適量がございます。
かさ高180mmのダウンならシングルサイズの場合の充填量は、1.0kgでも十分暖かであるとの説明文を見かけたことがありますが、 当店では、保温力・耐久性の点からシングルなら1.2〜1.3kgの羽毛布団をお勧めします。 少なくとも西川ブランド(西川産業(株)の羽毛布団には、かさ高表示は少ない)においては、かさ高180mm〜190mmの羽毛を入れたシングルサイズの羽毛布団の多くが、 1.2〜1.3kgのダウンを充填していることからも間違いないと思います。
少ない羽毛で十分な保温力と耐久性を確保出来るのであれば、 有名メーカーも羽毛量を少なくした羽毛布団を競って作るはずですが、現状は先にご説明したように定番品には適量を入れています。
最近、シングルサイズで羽毛量1.1kgのタイプを多く見かけるようになりました。羽毛の品質での選び方において、羽毛の量も選び方の重要なポイントです。
7.品質管理の良いメーカーの羽毛は、国内で選別・洗浄、殺菌等の高水準の処理をしています。 この処理で、最終的に羽毛の品質が決まります。
8.羽毛布団の中味は、 ♪羽毛(ダウン)と羽根(フェザー)です。 品質表示票の「ダウン:フェザー/93:7」との記載は、ダウンが93%でフェザーが7%であること示しています。 このダウン率が高いものがよい羽毛布団といえます。 ♪ダウン率は、93%以上がお勧めです。 ♪(羽毛布団と羽根布団は別物)
西川ブランドの製品にはあまり見かけませんが、ダウンの品質に応じて日本羽毛製品協同組合(日羽協)が定める ♪4種類のラベルを添付した製品もあります。
店主のひと言:このように羽毛の品質ランクを決めるポイントがございます。例えば「ポーランド産マザーグース95%を充填」と表示されている羽毛布団が、 本当に表示通りの品質であるかどうかを知っているのは、羽毛を入れたメーカーなのです。当店が信頼出来るメーカーは、残念ながら極僅かしかございません。
側生地の品質での選び方
1.寝心地は、布団の側生地も関係しています。